防災や減災へ意識向上 十和田で「県防火の集い」

防災や減災へ意識向上 十和田で「県防火の集い」

青森県と県幼少年女性防火委員会(奈良康明会長)、十和田地区幼少年婦人防火委員会(寺池充宏会長)は5日、十和田市民文化センターで「県防火の集い」を開いた。県内の女性防火クラブ員や消防職員ら関係者約280人が参加し、防火や防災への意識を高めた。

 県内では昨年1年間に436件の火災が発生。死者数は46人で、人口10万人当たりの死者数は全国ワーストとなった。また、今年は8月末時点で442件の火災が発生し、25人が犠牲となっている。

 大会では県内4市町の団体が活動を報告。次いで、一般社団法人ドローンイノベーションネットワーク理事の髙見雅之さん=十和田市在住=が「ドローンの活用で変わる災害対応」と題し、基調講演を行った。

 高見さんは2011年の東日本大震災を機に、ドローンを活用した防災、減災の取り組みを開始。講演では、ドローン利活用のメリット、デメリットや、ドローンを使ってどんなことができるのかを、具体的な事例を交えて紹介。「ドローンは万能ではないが、有効なツール。防災、減災にどう活用できるのか、皆さんと一緒に考えていきたい」と話し、活用に関する議論の必要性を訴えた。

 最後は同地区婦人防火クラブ連絡協議会のメンバーが「自分の家庭からは、絶対に火事を出さないように努めます」などの防火宣言を読み上げた。

【写真説明】

防火宣言を読み上げる十和田地区婦人防火クラブ連絡協議会のメンバー

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