避難所開設や炊き出し、大規模災害に備え 震災後初、六ケ所で総合防災訓練

避難所開設や炊き出し、大規模災害に備え 震災後初、六ケ所で総合防災訓練

 六ケ所村は28日、東日本大震災後、初となる総合防災訓練を村役場駐車場や尾駮小など7カ所を会場に実施した。村民は津波被害を想定して迅速に避難できるかを確認するなどして大規模災害に備えた。

 陸上自衛隊、警察、消防、村内の自主防災会など26機関から約600人が参加した。訓練は青森県東方沖を震源域とするマグニチュード9・0の地震が発生し、村で震度6強を観測、太平洋沿岸に大津波警報が発表されたとの想定。広報、避難、炊き出し、給水など25項目に及ぶ訓練を実施した。

 村南部では平沼自主防災会の約30人が第二中に避難した。同校では避難所開設のため、村職員と簡易型のパーティションやベッド、トイレの組み立てを体験。生徒たちは災害用伝言ダイヤルを体験した。平沼自主防災会の橋本道郎会長は「自主防災会でも簡易ベッドなどを用意しているので、組み立てを体験して、ためになった」と語った。

 戸田衛村長は「避難所開設では村職員と自主防災会が連携していて効果的な訓練だった」と講評した。

【写真説明】

避難所で簡易ベッドを組み立てる住民
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