避難所運営、思いやりの心で 久慈・大川目中生が図上体験

避難所運営、思いやりの心で 久慈・大川目中生が図上体験

久慈市立大川目中(佐々木美江子校長)で16日、「避難所運営ゲームHUG」の体験会が行われた。全校生徒33人が有事の避難所で想定されるさまざまな出来事に図上で対処しながら、避難者に優しい運営の在り方を探った。

 防災・減災、災害時の対応を学び、他者の命を支えられる人材の育成につなげようと、昨年度から実施。市防災危機管理課の職員が講師を務めた。

 生徒たちは8人前後の4グループに分かれ、大雨災害下の真夏の夕方の避難所を想定してゲーム開始。避難者の年齢や性別、抱える事情などが記載されたカードについて、内容を踏まえ、体育館など学校の平面図への効果的な配置に挑戦した。時には対応について話し合ったり、必要な物資や、周辺で発生している災害情報などをホワイトボードに書き出したりしていた。

 終了後、生徒たちは「昨年の経験を基に、避難者の迅速な収容を心がけた」「避難所の通路を大きめに確保した」「集落が同じ人をまとめるように配置した」などと工夫した点を挙げていた。

 市職員は「このゲームに正解はない。思いやりを持った運営を通じて、避難者が快適に過ごせたどうかが判断基準になる」と講評した。 

【写真説明】

避難所運営ゲームに挑戦する大川目中生
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