三沢市は19日、市国際交流教育センターと国際交流スポーツセンターで総合防災訓練を行った。関係機関や市内の自主防災会から約350人が参加し、避難所設営や情報伝達などの連携を確認した。
青森県東方沖を震源とするマグニチュード9・1の地震が発生し、市内で震度6強を観測。太平洋沿岸部に大津波警報が発令された―との想定で行われた。
午前9時、訓練用の緊急地震速報が鳴って訓練がスタート。教育センターでは、小桧山吉紀市長を本部長とする災害対策本部が立ち上がり、本部員らが市内の被害状況を共有した。
荒天で屋外での訓練は取りやめになったが、スポーツセンターでは、自主防災会のメンバーらが段ボールベッドやテントを組み立て避難所の設営手順を確認。災害ボランティアセンターの運営や炊き出し訓練なども行った。企業や団体が防災用品を展示紹介するフェアのほか、スタンプラリーも行われ、家族連れが防災意識を高めた。
前平町内会会長の赤石豊さん(71)は東日本大震災の経験や能登半島地震を踏まえ、「日ごろから防災意識を高めておくことが重要。町内会同士の連携も深めていきたい」と話した。
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