階上町は21日、同町の道仏交流センターで、町立道仏中(武内慎太郎校長)の全校生徒50人を対象に、避難所運営訓練を実施した。多様性に配慮した安心できる空間となるよう、生徒はベッドなどの組み立てを体験し、防災意識を高めた。
講師は、男女共同参画地域みらいねっと(青森市)の職員が務めた。身体的負担などに起因する災害死が問題となっていることを踏まえ、食事や衛生などに留意した避難所生活の工夫が大切だと説明。生徒たちからは「ストレス低減のためプライバシー保護が必要」という意見が上がった。
班別の実践訓練では、段ボールベッドなどを作った。仕切りも準備し、通路から姿が見えないようにした。3年の澤田凌磨さん(15)は「簡単に作ることができて強度もあり、寝心地も悪くなかった。いざという時に運営の手伝いができそう」と自信を深めた様子だった。
授乳室や竹刀を活用した洗濯物干し場なども設営。消灯や食事、清掃時間のルールを決める際には、性別や年齢、障害の有無を考慮しながら相談を重ねた。
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