災害に備え行動計画の作成を 本社で防災セミナー

災害に備え行動計画の作成を 本社で防災セミナー

 デーリー東北新聞社は9日、本社6階メディアホールで「知っておきたい!防災セミナー」を開催した。八戸市内外から約60人が参加し、災害に対する住民一人一人の防災行動計画(マイ・タイムライン)の作成を通して、情報収集などで事前に備えることの重要性を学んだ。

 全国各地で地震や豪雨などの自然災害が多発し、被害も甚大となっていることから、防災について知ってもらおうと初めて開いた。

 この日、講師を務めた八戸学院大地域経営学科の井上丹准教授は、大規模な自然災害が毎年のように発生している現状を挙げ、「避難経路など知識を得ることが身を守るためには不可欠だ」と強調した。

 さらに災害時にパニックにならないよう、事前に行動指針や確認事項を順序立てて明記しておくマイ・タイムラインについて説明。参加者はハザードマップを見ながら作成に挑戦した。井上准教授は「家族で話し合い、警戒レベルが低い段階でも確認する習慣をつけてほしい」と呼びかけた。

 市内の介護職の女性(42)は「防災といっても、これまでどうすればよいか分からない部分もあったので、備えを考えるきっかけになった」と話していた。

 また、同日はデーリー東北新聞社が展開する備蓄用食料品のサブスクリプション(定額利用)サービス「ヒビタス」の説明も行われた。

【写真説明】

ハザードマップを見ながらマイ・タイムラインの作成に挑戦する参加者=9日、八戸市のデーリー東北新聞社
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