東日本大震災の記憶、経験を後世に 3・11伝承ロード、八戸でパネル展

東日本大震災の記憶、経験を後世に 3・11伝承ロード、八戸でパネル展

 東日本大震災の教訓伝承を産官学民が連携して行う「3・11伝承ロード推進機構」は8日から、八戸市の種差海岸インフォメーションセンターで、震災からの復興の歩みや教訓を学べるパネル展を開いている。震災から13年が経過する中、来館者が防災への意識を高めている。16日まで。

 「教訓が、いのちを救う。」がテーマ。帰省客や観光客に防災・減災の取り組みや震災伝承施設を知ってもらい、震災の記憶や経験を後世に伝えようと実施。

 会場には震災当時、船を接岸するため、八戸港で水没したコンテナや自動車を移動させる様子の写真や、陸前高田市や石巻市などにおける被災前後の街並みを比較できる航空写真など約20点のパネルを展示。防災教育で多くの命が助かった釜石市や、宮古市田老地区の防潮堤の事例など教訓を伝えるものも並ぶ。

 同機構の佐藤勝也事業部長は「被災地が復興した姿を知って、ぜひ足を運んで実際に見てもらいたい。自然災害を考えるきっかけになれば」と呼び掛ける。

 入場無料。時間は午前9時~午後5時(16日は正午まで)。 

【写真説明】

東日本大震災の復興状況や教訓のパネルが展示される会場

記事一覧に戻る