青森県議会定例会は28日、一般質問に入り、4議員が登壇した。宮下宗一郎知事は、家庭や職場での防災の取り組みを県に登録し、実践する「あおもり防災チャレンジ」に1万593人が参加したことを明かし、「多くの県民が防災に興味を持ち、何かしようとの思いがあることが分かった。防災力向上に向けて検証を行っていく」と成果を強調した。
同チャレンジは、県が今月5日から24日に設定した「あおもり防災ウィーク」の一環。期間中は、津波浸水が想定される22市町村のうち、20市町村で訓練を実施した。
15日には初めて県内一斉の「シェイクアウト訓練」を実施。三沢市など沿岸14市町村では、津波襲来を想定し、住民が高台に避難するなど有事の対応を確認した。
県は想定される最大規模の地震と津波による死者数は最大5万3千人に上ると予測する一方、早期避難で死者数は7割程度減らせるとしている。