むつ市は6日、スマートフォン向け防災放送アプリ「コスモキャスト」の運用を始めた。防災行政無線で流してきた緊急放送や町内会のお知らせを、スマホで確認できる仕組み。居場所や天候に左右されず、情報入手の利便性が高まるとして、市民に活用を呼びかけている。
市によると、県内では黒石市などが導入済みで、県南地方では初めて。アプリに登録すると、弾道ミサイルなどの全国瞬時警報システム(Jアラート)による緊急情報や災害時の避難情報が、マナーモードにしていても自動的に音声で流れる。音声は10回分が保存され、繰り返し確認できる。
また、町内会がスピーカーを使って流していた催しの情報なども、音声や文章での配信が可能に。郵便番号の登録により、町内の情報を得られるという。
同日、会見した山本知也市長は、豪雨や暴風で防災行政無線が聞こえない場合も多いとし、「スマホから音声が出れば、聞き逃しを防げるし、どこにいても確認できることも大きい」と意義を強調した。
【写真説明】
会見に臨む山本知也市長=6日、むつ市