迅速な避難へルート確認 種市高で防災訓練/洋野

迅速な避難へルート確認 種市高で防災訓練/洋野

 岩手県立種市高(伊藤俊也校長)は17日、津波襲来を想定した恒例の防災避難訓練を行い、全校生徒約80人や教職員が、在校時の迅速な高台への避難に向けてルートや行動を確認した。

 同校は沿岸の海抜約13メートル地点に位置し、県が2022年に発表した最大クラスの津波浸水想定では、学校周辺が浸水する可能性がある。今回は校長ら指導者が不在の際に震度6強の地震が発生したと想定し、津波警報の有無にかかわらず自主的に避難することを生徒に呼びかけた。

 この日は地震発生の放送を合図に、生徒が続々と校舎を出て避難を開始。小雨の降る中、国道45号を横切り、一次避難場所の手前にあるひらない児童館まで、約20分で移動を完了した。有事には平内地区公民館(海抜約32メートル)が一次避難場所、たねいち産直ふれあい広場(同約27メートル)が2次避難場所となる。

 初めて訓練に参加した普通科1年角嶋柊雅(しゅうが)さん(15)は「雨が降ると、側溝の鉄製の網目が滑りやすくて危なそうだった。けがをしないよう気を付けながら、素早く避難できるようにしたい」と振り返った。

【写真説明】

津波襲来を想定した訓練で、高台へ避難する生徒ら
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