洋野町の宿戸、八木両地区で2日、昭和三陸大津波慰霊祭が行われた。消防団員や自主防災会員らが参列し、発生から92年を迎えた惨禍に思いをはせ、防災意識を新たにした。
昭和三陸大津波は1933年3月3日未明に発生。同地区で70人以上が犠牲になるなど周辺地域で甚大な被害が出た。両地区では早期避難の教訓を引き継ぐ意味を込め、慰霊祭を毎年開いている。
八木地区では「想(おも)へ惨禍の三月三日」と刻まれた記念碑の前に、地元の町消防団第2分団(根城勝也分団長)や大入一弘団長、住民、町職員ら約30人が集合。犠牲者に黙とうをささげた後、碑の前に設けられた祭壇に1人ずつ線香を手向け、手を合わせた。
根城分団長は「この時の教訓があったからこそ、東日本大震災では地元の死傷者を出さずに済んだ。今後も津波への警戒を怠ってはならない」と強調。岡本正善町長は「町の新たな津波避難計画に沿って、引き続き早期避難を徹底して」と呼びかけた。
【写真説明】
昭和三陸大津波の記念碑に手を合わせる参加者