青森県は28日、大規模災害時の市町村支援策として、県土整備部の専門チームを3月11日に発足させると発表した。インフラ復旧を技術的にサポートする災害支援チーム「Team―AXIS(チーム・アクシス)」と、ドローンを活用して被害状況を把握するドローン調査隊「ABBs(あおもりブルービー)」で構成。いずれも専門技術や国家資格を持つ県職員で、専門職員の派遣システムを構築することで速やかに初動体制を確保する。
災害時、これまでは県庁から市町村に県土整備部の職員を派遣していたが、被災地での役割が明確でなく、現地で災害本部との連絡調整を担うリエゾンとのすみ分けもはっきりしないなど課題があった。
新たな体制では、県庁や各県民局地域整備部の技術専門職員を常時からチーム・アクシスとしてリストアップし、災害時はチームを編成して市町村役場に派遣する。
ドローン調査隊は操作に関する国家資格保有職員を中心に結成。被災現場で上空から撮影し、被災状況を3Dデータ化。県や市町村に情報を提供し、正確な支援につなげる。
県は来年度中に県庁と全県民局に計7機の高性能ドローンの配備を完了し、一般用と合わせて26機体制に拡充する。資格保有者も来年度中に10人増の20人に増員する。
宮下宗一郎知事は28日の定例会見で「市町村支援を通して県の災害対応力も高まる。この積み重ねが県全体の災害力強化につながる」と意義を強調した。