災害時、どう行動する? 小学生が防災キャンプ/久慈

災害時、どう行動する? 小学生が防災キャンプ/久慈

 小学生を対象とした防災キャンプが5、6日、久慈市防災センターで行われ、市内の4~6年生10人が住民や防災士らとの1泊2日の避難所生活・運営体験を通じて、有事の行動の在り方を学んだ。

 最大クラスの津波想定で岩手県内最多の犠牲者が見込まれる同市の住民として、防災への意識と理解を高めてもらおうと、市が下長内自主防災会や市防災士ネットワークなどの協力を得て初めて開いた。

 会場では児童がセンターの一室に、力を合わせて避難所用簡易テントやベッドを準備。食事は非常食の乾燥米飯をお湯で戻したり、ラップを使って卵料理を作ったりして食べた。津波災害が想定される場合の高台の避難所まで、片道1・2キロの散歩も行った。

 災害時に想定されるさまざまな場面をどうクリアするかが問われる防災ゲーム「なまずの学校」にも挑戦した。

 参加した久慈小6年の粒來瑛斗さんは「避難所まで歩いてみて、地域の電柱などには避難目標地点を示す標識が設置されていることが勉強になった。非常食は普段の食事とは違ったが、いざという時は仕方ないのかもと思った」と話していた。

【写真説明】

簡易テントを設営する児童ら
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