災害ボランティアに必要な役割は 八戸で研修会

災害ボランティアに必要な役割は 八戸で研修会

八戸市は12日、YSアリーナ八戸で災害ボランティアコーディネーター研修会を開催した。「にいがた災害ボランティアネットワーク」理事長の李仁鉄さんを講師に招き、地元のボランティアに求められる役割や被災者への寄り添い方などの方策を伝えた。


 災害ボランティアに必要な基礎知識を学び、避難所やボランティアセンターの運営を担う人材を育成することなどが目的。八戸地域の自主防災会や社会福祉協議会職員ら約40人が参加した。

 李さんは2004年に自身が水害で被災したことをきっかけに災害支援の道へ。現在は全国の被災地から支援要請を受け、アドバイザーなどとして活躍する傍ら、災害対策についての講演なども行う。

 研修会では、李さんが支援した被災地の様子を写真を交えて紹介したほか、被災者ニーズに対応する重要性などを説いた。

 李さんは、例えボランティア相手でも「見ず知らずの人に『助けてほしい』と言い出すのは、助けることよりもハードルが高い」とし、地域のことを知っている地元のボランティアには「被災者の相談窓口になってほしい。民間だからこそできることに取り組んで」などと助言していた。

【写真説明】

被災地の様子などを示しながら、災害ボランティアの在り方を説く李仁鉄氏
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