五戸地区消防連絡協議会(会長・久保正明五戸町消防団長)は1月26日、アピル五戸で幹部研修会を開いた。八戸消防本部消防指令の大島寛史さんが「五戸・新郷地区の防災」と題して講演し、過去の災害から学ぶ大切さを説いた。
五戸町と新郷村の消防団幹部84人が出席した。大島さんは2020、21年に五戸消防署救急隊長として、地域防災の最前線で活動した経験を持つ。
講演では、18年の西日本豪雨や21年に静岡県熱海市で発生した土石流の被害を振り返った。その上で土砂災害の前兆現象を知り、行動することで被害を抑える可能性が高まることを紹介した。
土砂災害対策では、同町と同村のハザードマップを用いて解説し、避難所へ移動する際に浸水区域を経由する可能性が高い地区があることを指摘。「事前に浸水区域を回避したルートを検討することが、災害時に住民を誘導する際に役立つ」と述べた。
【写真説明】
五戸・新郷地区の防災について解説した大島寛史さん