「津波が来たらラピアに避難」 協定後初、江陽地区住民が訓練/八戸

「津波が来たらラピアに避難」 協定後初、江陽地区住民が訓練/八戸

八戸市の江陽地区自主防災会(田邊隆会長)は8日、同地区にあるショッピングセンターラピアで防災避難訓練を実施した。ラピアの店舗や立体駐車場を津波避難ビルとして使えるようになったことを受け、初めて訓練会場に設定。地域住民約170人が参加し、営業時間外の早朝に大きな地震と津波が発生した際の対応を確認した。

 ラピアを運営する八戸ショッピングセンター開発とと市は昨年11月、大津波警報発令時にラピアの店舗と立体駐車場を津波避難ビルとして使用する協定を締結。今年2月から新たに避難場所としての運用が始まった。店舗屋上と、立体駐車場の5階と屋上には計約1万人を受け入れられる。

 ラピアが津波避難ビルになったことを周知するため、毎年秋の訓練の予定を早めた。5月には市立江陽小も実施している。

 参加者はそれぞれ自宅を出発し、歩いてラピア立体駐車場前の広場に集合。同駐車場の脇にある避難用の入り口から階段を上り、屋上まで移動した。田邊会長は「住民の中には、高齢化もあって遠くまで避難するのが難しい人もいる。普段通っている場所が命を助ける場所になることと、閉店時の避難ルートを知っておいてほしい」と話した。

【写真説明】

階段を登ってラピア立体駐車場の屋上に出る参加者
記事一覧に戻る