大規模災害への対応確認 十和田で総合防災訓練

大規模災害への対応確認 十和田で総合防災訓練

 十和田市は29日、市役所や市立大深内小中学校、旧市立洞内小で総合防災訓練を行った。関係機関から参加した約400人が避難所開設やライフライン復旧などの訓練に臨み、大規模災害に備えた。

 大雨に見舞われ、市内に土砂災害警戒情報が発令される中、青森県東方沖でマグニチュード9・0の大地震が発生。市内では震度6強の揺れがあり、家屋の倒壊や火災、ライフラインの被害のほか、崖崩れによる道路の不通が生じている―との想定で実施された。

 訓練では、市役所に災害対策本部を設置。リアルタイムで送られるドローンなどで撮影された映像で各地の被害状況を確認した。

 大深内小中では、避難所開設や備蓄物資の輸送、カレーライスの炊き出しを実施。旧洞内小では初期消火をはじめ、土砂や倒木の撤去のほか、水道やガス、電気通信設備などのライフライン復旧に向けた訓練が展開された。

 閉会式で小山田久市長は「十和田市は災害が少ない街と言われるが、十勝沖地震などで甚大な被害を受けた過去がある。関係機関の協力の下、有事に備えていきたい」と述べた。

【写真説明】

初期消火訓練に臨む市民
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