三沢市立第三中(五十嵐康彦校長)と市立おおぞら小(佐藤修校長)は9月30日、大津波の発生を想定した合同避難訓練を行った。児童生徒約130人は、学校から内陸方向にある約4キロ先の「道の駅みさわ」を目指して徒歩での避難を体験。緊急時に備え、避難経路や距離感を確かめるなどして防災意識を高めた。
両校は市北部の太平洋沿岸に立地。市の津波ハザードマップによると、最大クラスの津波が襲来した場合、3~5メートルの浸水が想定される区域にある。校舎は隣り合って立っているため日頃から交流が深く、定期的に合同訓練を行っている。
訓練は午前8時半にマグニチュード9・0、震度6弱の地震が発生し、大津波警報が発令された―との想定で実施した。揺れが収まると児童生徒は校庭で合流し、訓練開始から約5分後には学校を出発。中学生は小学校低学年の児童と手をつないで歩き、目的地の道の駅を目指した。避難は約1時間で完了した。
道の駅では、町内会ごとに分かれ、保護者役の教職員への引き渡し手順も確認した。
おおぞら小6年の大森陽羅さん(12)は「実際に津波が来たら、みんなと静かに避難したい」、第三中3年の田嶋彩葉さん(14)は「小学生と歩幅を合わせて歩くのは少し大変だったが、(緊急時は)先生の指示を聞き、下級生と一緒に避難できれば」と話した。
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