大地震に備え連携確認 八戸駅で防災訓練/JR東日本など

大地震に備え連携確認 八戸駅で防災訓練/JR東日本など

 駅構内での地震発生時の対応力強化につなげるため、JR東日本盛岡支社は2日、JR八戸駅で総合防災訓練を実施した。同社や青い森鉄道、八戸消防本部などから約70人が参加し、有事の連携体制や対処法について確認した。

 訓練は、9月1日の防災の日に合わせて毎年開催。今回は、震度6強の地震と余震が発生し、駅構内で11人の負傷者が発生したという想定の下で実施した。

 訓練では、負傷者に見立てた人形に対して、駅員が胸骨圧迫や自動体外式除細動器(AED)による応急処置を施すと、担架に乗せて、避難誘導に従い同駅西口まで運搬。医療機関への救急搬送につなげるまでの一連の流れを実践した。

 避難訓練後は、消防本部職員の指導の下で、消火器を用いた初期消火や、AEDによる心肺蘇生法についても訓練。参加者は、本番さながらの緊張感の中、被害拡大を防ぐための手だてを学んだ。

 同社八戸統括センターの畠山猛副長は「今後もお客さまに安全と安心を届けるために、訓練を振り返って対応力強化に努めたい」と決意を固めた。

【写真説明】

負傷者に見立てた人形を運搬する参加者

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