土砂災害出前講座 危険箇所や避難所確認 二戸・石切所小

土砂災害出前講座 危険箇所や避難所確認 二戸・石切所小

 岩手県県北広域振興局二戸土木センターは11日、二戸市立石切所小(千葉勝博校長)で、5年生を対象に土砂災害についての出前講座を行った。児童は模型で土石流の仕組みを観察し、自分たちが住む地域の危険な場所や避難所を確認するなど、大雨災害への理解を深めた。

 自然災害や避難に対して正しい知識を身に付けてもらおうと、二戸管内の小学校で初めて行った。近年、大雨による土砂災害が全国各地で起きていることを担当者が説明し、映像を交えて土砂崩れや地滑りなどの事例を示した。

 市の防災マップで同校学区周辺の危険箇所や指定避難所なども確認。学区近くの上流の沢に土石流をせき止める「砂防えん堤」を造っていることも紹介した。

 児童は土石流がどのように起こるのかを模型を使って観察。斜面に水を流し土砂が下流の街を覆う様子を目の当たりにした。一方、途中にえん堤を設置すると、下流への土砂の流入が和らげられることも学んだ。

 授業を終え、田口雄大さんは「土砂災害についてもっと勉強して備えたい」と話していた。

【写真説明】

模型で「砂防えん堤」が土石流をせき止める様子を観察する児童
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