十勝沖地震の犠牲、忘れない 名川中生が慰霊祭/南部町

十勝沖地震の犠牲、忘れない 名川中生が慰霊祭/南部町

南部町立名川中(甲地智弘校長)は9日、同町の伊勢沢公園で地震観音慰霊祭を行い、1968年の十勝沖地震で犠牲となった在校生・卒業生6人の冥福を祈り防災意識を高めた。


 地震発生当時、伊勢沢公園には旧名川町立剣吉中が立地していた。地震の揺れで校舎が崩壊し地滑りが発生。生徒4人と、付近で農作業していた卒業生2人の尊い命が失われた。

 慰霊祭には1年生46人が参列。生徒たちは伊勢沢公園の中を歩きながら当時の状況を学んだ後、72年に建立された地震観音の前に整列した。

 続いて松山祐誠君が「避難訓練で命を守る方法を学び、大切な命をつなぐことを約束する」とあいさつ。生徒全員で献花して祈りを捧げた。

【写真説明】

献花して6人の犠牲者の冥福を祈る生徒
記事一覧に戻る