六戸町の小松ケ丘地域交流館で30日、防災、食育などについての理解を深めるイベント「防災×食育こそだてカフェ」が開かれた。町内外から参加した親子ら24人が防災士の講話、調理実習などを通じて、子育て中の防災や避難行動、食育について理解を深めた。
主に子育て世代の住民に防災への意識を高めてもらおうと町が主催。むつ市の防災士峯里砂子さんと八戸市の食育料理家なぎさなおこさんが講師を務めた。
峯さんは講話で、災害時に乳幼児を保護しながら避難することの難しさを伝えた上で、「事前にどのような行動をするか、何を持ち出すか準備しておくことが大事」と呼びかけた。
参加者が数人一組になって、六戸町で起こりえる災害や防災について話し合う場面もあった。
食育講座では参加した親子がなぎささんの指導を受けながら、実際に調理し、栄養豊富な複数の料理を作り上げた。
4歳の次女と参加した内山妃沙菜さん(38)は「子どものことを中心に考えて、非常用持ち出し品を準備しなければと思った。避難する場所についても複数箇所考えておくべきだと思った」と話した。
【写真説明】
調理実習を通じて、食育を学ぶ参加者