大館地区自主防災会(大瀧清司会長)と一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと(小山内世喜子代表理事)は19日、八戸市立大館中(堀合貴校長)で避難所運営訓練を行った。1年生90人が参加し、防災意識を高めるとともに、人権や多様性に配慮した避難所運営の大切さを学んだ。
同校での開催は初めて。高齢者や障害者など、災害発生時に自力での避難が困難な「避難行動要支援者」への配慮や、避難所生活において性別や年齢などを問わず、互いに尊重し合うことの大切さを学んでもらうことが狙い。
この日は、生徒が「施設管理班」「乳幼児世帯班」「高齢者等要配慮者班」など10班に分かれ、段ボールベッドやテントの組み立て、男女別の更衣室や妊婦向けのミルクルームのセッティングなどに挑戦。生徒たちは、さまざまな事情を抱えた被災者の視座に立って訓練に臨み、災害対応能力を高めた。
加賀煌大さん(12)は、「避難所では互いを尊重し、助け合うことで、より多くの命を守ることができることが分かった。実際に災害に遭遇したときも、学んだことを生かして冷静に対処したい」と話した。
【写真説明】