八戸市は14日、災害発生時に活用するため本年度導入した、自走式の水洗トイレカー3台を公開した。排気量650ccの車両1台に、洋式トイレの個室2室を搭載。断水時も利用可能で、災害が発生した際に懸念されるトイレ不足や衛生面の課題に対応する。トイレカーの導入は、青森県内の自治体で初めて。(2月15日付の紙面から)
Q なぜ導入されたの。
A 昨年1月に発生した能登半島地震で、大規模な断水が発生した。トイレから水を流すことが難しくなり、避難所でも衛生環境が悪化するなどの課題が生じた。災害時には安全な場所や飲食料品の確保も必要だけど、トイレも欠かせないよね。
Q どんな装備になっている。
A 1台に二つの個室があって、出入り口は車体の左右に分かれている。室内には温水洗浄便座付きトイレと手洗い場があり、換気扇も付いている。
容量は貯水タンクが約100リットル、便槽タンクが約280リットルある。使用回数は車1台につき、70~110回程度。タンクがいっぱいになった時は業者にくみ取りを依頼する。
車両の上部には太陽光発電が付いていて、水洗設備をヒーターで温めながら使用できるよ。導入費用は3台で計約2500万円。
Q トイレカーのデザインがかわいいね。
A 市内の小中学生から愛称を募集した。「アシサシ号」は観光地の葦毛崎と種差を組み合わせた名称で、海岸風景をラッピングしている。市のマスコットキャラクター「いかずきんズ」をデザインしたのは「いかすトイレ号」。親しみやすく、覚えやすいよう付けられた。
もう1台は「アヤーレ・エボシ号」。八戸三社大祭と八戸えんぶりをデザインしている。三社大祭のかけ声、えんぶりを象徴する烏帽子(えぼし)から名付けられた。
Q どんなところで使われるの。
A 災害時の出動はもちろん、非営利活動にも貸し出す。防災や防犯、交通安全、スポーツ・文化・イベント、環境美化に関する活動での活用を想定。使用料は無料、燃料費やくみ取り費などの実費は借りる側が負担する。男女の別は状況に応じて使用できる。
市ホームページに借り受ける際の申請書などが掲載されている。何かのイベントに出かけた時、見られるかもね。
【写真説明】