ゲーム形式で避難所運営体験 地震、津波想定し図上訓練/八戸

ゲーム形式で避難所運営体験 地震、津波想定し図上訓練/八戸

 八戸市は1日、市庁で大地震による津波を想定した災害図上訓練を行った。市職員や小中学校の教員、自主防災会の関係者ら約40人が避難所運営を疑似体験し、発生時の連携体制を確認した。

 図上訓練は、地域の防災関係者のスキルアップを目的に毎年開催している。青森県東方沖を震源とする震度6強の地震が発生し、太平洋沿岸に大津波警報が発令されたと想定。市立湊小、桔梗野小、第一中、白銀中、白銀南中で避難所を開設することとし、学区ごとにチーム分けした。

 訓練は「HUG」と呼ばれるゲーム形式で実施した。参加者は、さまざまな事情を抱えた避難者や、想定される出来事が書かれた「イベントカード」が与えられる度に、チームで相談して対応を検討。「熱のある人はこの部屋に集めて」「職員室や教室への避難は避けよう」などと、感染症対策や授業の早期再開にも配慮した運営方法を探った。

 市災害対策課の高村勝典課長は、「避難所運営の対応に唯一の正解があるわけでなく、関係者が議論することが重要だ」と語り、訓練が災害時の適切な対応につながることに期待した。

【写真説明】

住民らが避難所運営を模擬体験した図上訓練
記事一覧に戻る