久慈市が災害に強い地域づくりの一環として取り組んでいる防災士養成講座が23、24日、市防災センターで行われた。住民や市職員ら49人が関係する幅広い知識を身に付け、資格取得試験に挑戦した。
防災士養成は、有事の被災を最小限に食い止めるためのソフト面の防災対策の一つ。講座受講や受験、登録費用を市が負担する形で、東北福祉大と連携して2022年から本格的に実施している。
市内の防災士登録者(今年8月現在)は150人。集落ごとの偏在を考慮しながら、26年までに約250人に増やしたい考えだ。
講座では受講生が1日6時間ずつ、「避難所の設置と運営協力」「地震・津波への備え」など計12時間のカリキュラムに臨んだ。最後の資格取得試験では成果を発揮するべく、真剣に問題に向き合っていた。
最年少受講者だった岩手県立久慈高の岩城ゆめのさん(3年)は「学校の探究学習で外国人の防災対策について取り組んだ経緯から、防災士の資格に興味があった。来春からは地元に就職するので、万が一の時に地域の役に立てれば」と話していた。
【写真説明】
防災士養成講座に臨んだ受講生